杓子blog

杓子による猫のための

大学生の娘が母親の借金を法テラスに相談しにいった話

おことわり

特定を避けるためにもフェイクがあったり

もう過ぎてしまったことなので記憶も曖昧です。

法律的なところなどで辻褄が合わないところもあるかもしれませんが

お許しください。

 

 

 

家に届く郵便物の中で何ヶ月かに数回、目につく封筒があった

 

封筒を開いて中の紙をみて見るとそこあったのは督促状だった。

20万円くらいの借金が私が生まれて10日あまりの時期に母名義で行われていた。

「何に使ったの?」と聞くも「知らない」と用途は不明

私自身が病気を持って生まれたのでもしかしたら治療費のために

私の父に黙って借りたのかもしれない。

だが母親はなんだかわからない男にお金を渡すという不可解なこともしているので

まともな使い方はしていないかと思う。

なんで病気レベルで金にズボラなんだろうか

 

 

時が経ち、20万円は100万円を超えていた

どういう利率だったのか全く覚えてもいないが、母親は生活保護を受けていたので

払えるわけもない。

 

「これ届いているけどどうするの?」

と聞いても

「放っておいて」

と言う母

 

どこから来る自信か知らないが、娘である私に母親の借金を肩代わりして

支払えと言われることはないだろうからと言って今回もやはり無視していた

20年放って置いた人に今更支払う考えなんて出るわけないだろうなと

今になって思う。

 

私は不安になったのでインターネットで

「親の借金 子に引き継がれる」

といったようなキーワードで調べていった

 

様々なページの内容を合わせると

「年数がある程度経過したのであれば時効ではあると考えられる。しかし場合によっては差し押さえになるかもしれない」という結果になった

当時生活保護を受けていた母親では、もうすぐで大学を卒業し社会に出る私がいるとなると私の財産を差し押さえてくるのではないかと考えてしまった

 

 

どうにかしてでも私が未来に受け取るであろう貴重な財産を守らなければ

と思い、もう少し解決策がないかと調べてみた

すると法テラスという存在を知ることになった

 

  • 法テラスで弁護士と出会う

事前予約(確か必須だったはず)をしてから法テラスにいったかと思う

法テラスには思った以上の人がおり、予約の必要性が理解できた

どういった内容で相談したいのか、を簡易的にフォーマットに書いて

提出

法テラスにいたスタッフの方はみんな親切だった

 

 

自分の順番がきた

半個室に通され弁護士と対面

届いている督促状とともに内容を伝える。

 

 

弁護士「確かに、財産を没収される可能性はあります。それは生活保護受給に関わらずです。」

弁護士「絶対に払わなくてもよい、という状況になるとは断言出来ませんがそれでもやってみますか?」

と言われた。

時効という判断になるのではないかなという勝手な希望があったので

受けてほしいですとお願いした。

ただ一番心配していたのは解決までに至る費用だったのだが

生活保護受給者だったため減額かまたは完全免除になるかもしれないとのことであった。

後日事務所でお会いしましょうとなり名刺をもらって一旦帰宅。

 

 

  • 弁護士事務所へ

法学部の学生でもないのに弁護士事務所へ出向くことになるとは。

整列した受付に一礼をされながら個室へ通される

法テラスで会った男性弁護士と再会

先日法テラスで話してくれた内容をもう一度噛み砕いて話してくれた

とりあえず時間がかかりそうだなという印象があった。

弁護士もやはり案件をたくさん抱えているみたいで

何度も部屋の出入りを繰り返していた。

 

 

弁護士事務所へはこのあと2,3回出向いたかと思う。

債務者である母親と弁護士が話をしないといけないとなった時にはすこし困った。

母親は車椅子でしか移動ができず、私が押して来るには非実現的な距離だった。

事情を察して、弁護士は電話でも良いと快諾してくれた。

それから事実確認と、実際に債権会社へ送る書面の確認、今後の費用に関してといった内容で会いに行った。

 

 

 

 法テラスに行ってから半年くらい経ってからこと。

弁護士から直接電話で

支払いはしなくてもよくなりました。

と連絡があった。

 

費用に関しては生活保護受給という事情もあり完全免除となった

本当にありがたい。こんなグズ(私の母親)でも味方してもらって。

後日、書面に最後のサインが必要ということで

弁護士事務所に再度出向き、お礼ですと言ってお菓子を置いて

決着がついた

 

 

以上が法テラスでの体験です。

お金がないけど片付けないといけない法律的な問題があるなら

一度相談してみてください。

早く動くことに価値があるのです。