輝けない金メダルをくれる先生
小学4年生の時、女性教師が担任になった
最初のホームルームで言われたのが
「発表を積極的にした人には金メダルをあげます。業者に頼んで作ってもらう金メダルです。」と言われた。
詳しい基準は忘れたが発表をするとシールが貰え年間を通して何枚以上集めると金メダルが貰えるというものだった。
今もその当時も無気力で人の前に出ることが苦手な私はそのシステムが嫌だった。
自分が金メダルとれないから僻んで今頃そんなこと言ってるんでしょ?と言われてしまえばそうかもしれない。
金メダルを餌に無理やり発表させたり、発表するような子にだけ依怙贔屓したり。
「ゴマをする」そんなことをするのが嫌だった。
だけど次第に同級生がシールを貰っている光景をみてこう思い出すのだ
「先生に喜んでもらいたい」
先生を嫌になったきっかけはいくつかあるが
決定打はこれかなと言うのがいくつかある
私があんまりにも発表しないから
担任が父親に電話をしてその事実を伝えたのだ
家に帰ってきた父親は当然私に対して
発表をなぜしないのだと怒ってきた
すごく恥ずかしかった
それから
先生に誕生日プレゼントをあげたときだと思う
何故か分からないが先生に誕生日プレゼントをあげるということが女子の間で暗黙の了解で決められていた。
小学生が担任の先生のためにお小遣いを崩してプレゼントを買ってあげるなんて馬鹿なことしたなと思ってる
文房具をいくつかあげたのだがメモ帳をパラパラとめくり「みて、マジシャンみたい」と先生がいった
顔は喜んでなかった
喜ぶ顔のために買ったのに。
引っ込み思案で発表なんかできるわけない私は
1年が終わると圧倒的にシールが少なかったのを覚えている
でも仲のいい子も同じくらいだったので
同レベだと安心していた
金メダルを貰った子は3分の1強
成績のいい子、ゴマすりの上手い子
先生の前だけいい顔をする子。
今思えばすごく後味悪い先生だった